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【闇金の嫌がらせの期間】司法書士介入で「その後の嫌がらせ」はすぐに止まるのか?

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投稿日:2025.11.19

最新更新日:2025.11.21

司法書士

【闇金の嫌がらせの期間】司法書士介入で「その後の嫌がらせ」はすぐに止まるのか?

【闇金の嫌がらせの期間】司法書士介入で「その後の嫌がらせ」はすぐに止まるのか?

闇金の嫌がらせに悩む女性 司法書士の下東です。 最近の闇金手口は年々悪質化しており、闇金による嫌がらせが長期間続くという被害例も多く聞くところです。 嫌がらせが恐くて仕事に手がつかなかったり夜眠れなくなってしまったりと社会生活に支障が出てしまう方もおられます。

もっとも、闇金による嫌がらせが怖いのは、何をされるか分からなかったり、嫌がらせの期間がどれくらい続くのか不明であるということから来る得体の知れない恐怖感による部分も大きいと思います。 そこで今回は闇金の嫌がらせの内容をまずご紹介し、司法書士が介入したその後には嫌がらせはどうなるのかについても書いていきます。

この記事でお伝えすること
  • 闇金の嫌がらせ手段・方法
  • 闇金が嫌がらせをしないケース
  • 闇金の嫌がらせ期間は1ヵ月程度が目安(自力解決の場合)
  • 司法書士への依頼で嫌がらせは最短即日でなくなる

闇金の嫌がらせ手段・方法

闇金が嫌がらせの電話をする様子 人生には急な出費がつきものです。

 

飲み会の費用、病気による治療費や薬代自動車の車検代や整備費用ご祝儀・香典等・・・。これらが相談者の皆様が挙げられる急な出費の代表例です。

 

しかし闇金はそんな事情を考慮してくれません。 返済を怠れば闇金は回収行動を直ちに開始します。

そして会社家族友人自宅近所等に対して取り立て・嫌がらせを行い回収を図ろうとしてきます。 闇金による嫌がらせの手段・方法は様々ですがその一部をご紹介します。

勤務先に対してひっきりなしに嫌がらせ電話をかける

多くの闇金は段階を追って徐々に嫌がらせをエスカレートさせていきます。

 

最初は単に個人名で勤務先にかけてくるのみですが次第に脅しめいた電話に変わっていきそれでも回収に繋がらない場合は何十回も連続で電話をかけてくるようになります。

 

また最近ではアプリ等を使って自動で連続発信してくる闇金が増えておりその場合は何百回何時間とひっきりなしに嫌がらせ電話が続くこともあります。

無関係の会社に対しても嫌がらせの電話をかける

嫌がらせ目的で勤務先の周囲にある無関係の別会社に電話をかける闇金もいます。

電話の内容は「隣の会社の〇〇商事に勤めている下東に金を貸している者だが、電話に出ないのでお前が呼びに行ってこい」などという無茶な要求が目立ちます。

 

多くの会社ではこのような電話には取り合わずイタズラ電話として処理するものですが多数回かかってきた場合には隣の会社に事情を聞きに行くことが多いようです。

その結果自分の借り入れのせいで隣の会社にまで迷惑をかけてしまっていると思わせて心理的にプレッシャーをかけることができるので近隣会社への嫌がらせは多くの悪質闇金が使う手口です。

他の債務者を差し向けて自宅に張り紙をする

闇金業者が自宅まで直接取り立てに来るというのはかなりのレアケースなのですが他の債務者を差し向けてくるという手口はそれなりに多くみられるところです。

その被害者と同一地域にすんでいる他の債務者に指示を出し自宅に取り立てなり張り紙なりをさせに行かせるという手口です。

 

闇金の手先となって動くわけですから行くほうもどうかと思いますが利息の免除などをエサにされ闇金に加担してしまう方もいるのです。

自宅まで来られて張り紙までされたという恐怖心から、無理をして支払いに応じてしまったという被害例が多くあります。

個人情報をネットで晒す

闇金は、返済の遅れが生じると5ちゃんねる・晒しサイト・摘発サイト・Twitterなどに個人情報を晒す嫌がらせを行うことがあります。

「詐欺師」「借りパク野郎」などという文言ともに身分証や顔写真を晒されます。

 

もっとも、晒された個人情報はすぐにネット上では埋もれていくことが多いですし有名人でない限り個人名を検索されることは稀です。

気にしなければどうということもない場合が多いですが、当事者の立場になるとやはり気持ちのいいものではありません。

その他の嫌がらせの数々

そのほか、次のような嫌がらせ手口がみられます。

  • 勤務先に対して大量にFAXを送りつけてくる
  • 勤務先の同僚に対し、「あなたが保証人になっている」等と嘘を言って請求をかける
  • 派遣会社勤務であれば派遣先・派遣元の双方に脅しの連絡を入れる
  • 飲食系のチェーン店勤務であれば他の店舗にまで嫌がらせの電話をかける
  • facebook等から情報を得て友達の勤務先等に請求の連絡をかける
  • twitterやLINEのタイムラインに身分証明書の画像を晒す
  • 自宅や自宅付近の他人の家にピザや寿司などの出前を頼む
  • 虚偽の119番通報をして救急車・消防車などを呼ぶ
  • 本人を装って電力会社に解約の電話を入れて電気を止める
  • 本人を装って口座を紛失したと銀行に電話を入れて口座を凍結させる

 

闇金は上記のような嫌がらせを行いつつ、本人や本人の身内が金を払わせてくれと言ってくるのを待っているのです。

闇金が嫌がらせをしないのはどういう場合か

闇金の嫌がらせが全くないケースも中にはあります。 主に次の3つのケースです。

返済・連絡を怠っていない場合

真面目に返済していたり多少遅れる場合でも事前にきちんと連絡を入れている場合、闇金の嫌がらせを経験したことがないという方が多いです。

 

闇金からすれば真面目に返済する人は良いお客様ですから嫌がらせなどしないというのは当然といえば当然です。

また、昨今の闇金は、給料日になれば支払えるというような合理的な理由さえあれば返済を少し待ってくれる(ただし数日程度)ことが多くなりました。 このような場合も取り立てや嫌がらせはありません。

 

もっとも、一部の悪質な闇金は、当初聞いていた返済期限が来ていないのに延滞していると言いがかりをつけて延滞料を請求してくることがあります。 また、連絡を入れたにもかかわらず、来ていないと言い張って延滞扱いにしてくる悪質業者も存在します。

嫌がらせ先がない

将来の嫌がらせ先を確保しておくため、闇金は融資時に会社や家族等の連絡先を聞いてきます。

 

しかし、その後に会社を辞めてしまっていたり、家族が電話番号を変更したりしていると、闇金としては打つ手がない状態になります。

こういう場合も時間の無駄と考えるのか闇金は嫌がらせを断念する傾向にあります。

 

また、お勤め先の業種によっては嫌がらせが奏功しない場合があり、そういう業種にお勤めの場合は嫌がらせが行われないこともあります。

良心的?な闇金

一口に闇金といっても様々な業者が存在します。

闇金=犯罪者ですから良心的なところなんてあり得ないと言いたいところですが、一般的な闇金と比較すると良心的といえる業者も昔から一定数いるのです。

 

ここでいう「良心的」な闇金とは、普通の業者であれば暴力的言辞を武器に強制的に取り立てるようなところを、「あるときに払ってくれればいいですよ」と言って待ってくれるような業者のことです。

 

このような闇金業者は金利も比較的低いことが多く、月2割程度で貸しています。 こういう業者とだけ付き合っていれば嫌がらせを経験することはほとんどないかもしれません。 なお、この手の闇金は、当事務所の悪質度の分類上では、悪質度1~2としています。

闇金による嫌がらせ期間はどのくらいか

カレンダー では、闇金の嫌がらせは支払いしない長期間際限なく続くのでしょうか。

 

闇金業者が犯罪というリスクを冒してまで営業している理由はお金のためです。 警察は闇金の摘発に積極的ではないため、闇金営業は一定のリスクがあるとはいえ低リスクで楽に儲かる犯罪なのです。

 

しかし、楽して儲けるためには費用対効果も当然考慮する必要があります。 したがって、

  • 電話は着信拒否されている
  • SMSは受信拒否されている
  • LINEはブロックされている
  • 勤務先に電話してもいつも不在である
  • 親族等に連絡しても誰とも話せない
  • 出前を呼ぶなどの嫌がらせをしても無反応

というような状況、つまり本人や関係者の反応が全くとれない状態が数週間も続けば闇金は回収を諦めます。

回収可能性の低い件にいつまでも拘っているよりは、他の客からの回収や新規の貸付けに時間をかけた方が遥かに効率的だからです。

 

この点、店舗を構えて営業している闇金やヤクザが相手の場合は若干事情が異なります。

彼等にはメンツがあり、「あそこは回収がぬるい」とのウワサが立てば商売にならなくなりますから、ある程度採算度外視で追ってくる可能性は否めません(もっとも、現在はこのような闇金はごく少数にとどまります)。

 

一方、通常の闇金にはその懸念はほとんどありません。

住所は公開していませんし、氏名はもともと偽名です。また、屋号があったとしても何か問題が起これば変えてしまえばいいのです。

そのため、メンツなどというものとは無縁です。 闇金営業はビジネスであり、彼らは金ずくでしか行動しません。

 

あなたがお金を払い続ける限り(あるいは連絡がつく限り)はどこまでも喰らいついてきますが、回収可能性が低いとみれば手を引いていきます。

闇金の嫌がらせ期間は1ヶ月程度

自力で闇金と縁を切ろうとした場合、闇金が嫌がらせをやめるまでの期間はおよそ1ヵ月程度です。

1ヵ月もの間本人及び関係者の誰とも連絡が取れず、嫌がらせに対するリアクションも全く無いという状況であれば、回収を諦める闇金がほとんどです。

 

逆に、あなたが闇金と連絡を取り合ったり交渉しようとしている限り、取立て・嫌がらせは決して止まりません。闇金業者は本人と連絡が取れれば回収可能と考えているからです。

勤務先にしつこく電話されてしまうと出ざるを得ないという方がいますが、それでは闇金の思う壺です。あなたが勤務先に対する嫌がらせをなんとかしようと思って電話に出て話す行為は、「これからもどんどん会社に電話してください」と言っているようなものです。

 

自力で解決したいと考えるのであれば、どんな嫌がらせがあっても闇金との連絡は徹底的に絶って下さい。 それができない方は、自力での解決は不可能です。

闇金の嫌がらせは司法書士介入により短期間で止まる

相談 司法書士に依頼した場合、闇金の取立てや嫌がらせはすぐになくなるのでしょうか。

闇金業者は「司法書士に相談しても意味ないよ」などと言ってきたり、当事務所を名指しで「しもひがしに依頼しても意味ない、やめておけ」などと言ってくることがあります。

これはなんのためかというと、相談されてしまうと回収可能性が絶望的になるので相談を阻止しようと予防線を張っているのです。

 

司法書士に依頼すると取立てや嫌がらせはかなり高い確率でなくなりますから、闇金に何を言われようとも躊躇する必要はありません。

 

では、司法書士が介入した場合、闇金によるその後嫌がらせはどの程度続くのでしょうか。

まず、司法書士介入が分かった時点でほぼ無条件に回収を諦めて嫌がらせを行わなくなる闇金が一定数います。専門家が間に入ると回収がしにくくなるためか、闇金は早い段階で請求を諦めてしまうのです。

この場合は即日解決となり、闇金による嫌がらせは全くないまま終わります。

つまり嫌がらせは期間は0日です。割合的には5割程度がこのタイプの闇金です。

 

このタイプの闇金が相手の場合、仮に闇金問題に慣れていない弁護士や司法書士が対応する場合でも、同様に5割程度の確率で取り立てはすぐ止まります。

 

残りの5割の闇金はどうかというと、これは交渉次第ということになります。

その結果、交渉が決裂してしまって嫌がらせが行われてしまう場合や、元金和解など、闇金にお金を払って解決する場合等があり得ます。

 

当事務所の場合は、闇金による嫌がらせが一度も行われないままゼロ和解又は闇金側の債権放棄によって解決となるケースが約9割です(2025年10月の実績)。

500社のご依頼があれば、そのうち450社は取り立て・嫌がらせを行わないまま手を引いていきます。 初期段階の話し合いで、嫌がらせを止めると約束する闇金業者が多くいるということです。

裏を返せば、残り50社については嫌がらせがありますが、それもほとんどの闇金は2日から3日で回収を諦め、嫌がらせはなくなります。

長期で取り立てを行う悪質闇金業者は、500社中5社ぐらいのものでわずか1%です。

POINT

嫌がらせが行われるかどうかを見分ける目安として、当事務所が公開している闇金の悪質度の分類があります。この分類上、悪質度2★★(低め)の闇金や先払い買取現金化業者のみと取引している場合には、嫌がらせを受けるリスクはかなり低いといえます。

他方、悪質度4★★★★(悪)悪質度5★★★★★(極悪)と取引している場合は,程度の大小はあれど嫌がらせを受けるリスクは極めて高いといえます。

これは先程述べたことと同じことですが、闇金は費用対効果を考慮して請求を行いますから、司法書士が介入した案件(=回収困難な案件)に長くかかずらっているわけにはいかないのです。

最近は闇金も収益性が下がっている業者が多いようであり、ビジネスとして割り切って無駄なことはしない業者が増えています。

 

したがって、司法書士への依頼は闇金対策としては極めて有効な方法です。

闇金の嫌がらせを短期間で終わらせたいと考えている方は、司法書士や弁護士への依頼も検討されると良いでしょう。

闇金のその後の嫌がらせがすぐに止まる例

悪質度2★★(低め)の闇金

悪質度とは、当事務所が過去に介入した実績のある業者について、その悪質性の程度を分類しているものです。

そして、介入後に全く取立てがなく、つまり嫌がらせもなく解決した場合を悪質度2★★(低め)として分類しています。

 

そのため、この分類の闇金業者について依頼される場合は、嫌がらせがなく解決できる可能性が比較的高いといえます。

闇金側も当事務所のことを十分に知っており、相互に無駄に揉めないという空気感となってゼロ和解となる傾向もあります。

 

※この点、過去の取扱件数が1件の場合と50件の場合では、悪質度の分類の精度が異なります。

1件のみの場合は、その件の依頼者がたまたま取立ての対象になりにくい方だったという可能性があり、今後もこの傾向が続くのかどうかは未知数です。
他方、50件実績があれば、よほどのことがない限り、この傾向は続くと見て良いと思われます。

先払い買取現金化業者

売買を装って商品券等の買取名目で金銭交付を行い(貸付け)、商品券購入代金等の名目で返済をさせる業者を先払い買取現金化業者といいますが、同業者は当事務所の介入によりすぐに手を引きます。依頼したその後の嫌がらせは行われません。

 

当事務所では、この手口の黎明期からこの被害を扱っていますが、先払い買取現金化業者が当事務所介入後に嫌がらせを継続したという例は未だ1件もありません(介入が業者担当者に伝達されていないというケースは除きます)。

したがって、先払い買取現金化業者に関する依頼についても、その後の嫌がらせはすぐに止まるといってよいと思います。

まとめ

闇金の嫌がらせに対してご自身で対応する場合は、その嫌がらせ期間は1ヶ月程度続く場合がありますが、司法書士や弁護士に依頼するとその期間が短縮できたりゼロにできることがあります。

闇金問題はひとりで抱え込むと被害が長期化する傾向にありますから、早めに司法書士・弁護士に相談することをお勧めします。

※本記事は2013年12月に執筆した記事について2025年11月現在の闇金手口に合わせて加筆・修正しています。

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