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闇金から借りパクして逃げられるか?返済を飛ばしたときの嫌がらせを実例解説
|闇金情報ブログ投稿日:2020.06.02
最新更新日:2025.02.17
相談員
闇金から借りパクして逃げられるか?返済を飛ばしたときの嫌がらせを実例解説

目次
相談員の石川です。 闇金の金利は高く,いくら返そうと思っていても計画通りに返済できるようなものではありません。それでも返済できなければ悪質な取り立てに遭ってしまうと考え,何よりも闇金への返済を優先してしまうという被害者が多いのが現状です。
それでは,闇金に支払いができなくてもうまく解決する方法はないのでしょうか?
今回は,
- 闇金に返済できないとどんな嫌がらせを受けるのか
- 一度も返していない闇金は解決できないのか
についてお伝えします。
1.闇金の返済を踏み倒すとどうなる?
そもそも闇金に対しては元金も含め一切の返済義務がありません。
この事実は以前に比べると割合多くの人に認知されているようですが(ご相談者様の中には「返さなくていいんですよね?」と返済不要であることを知っている方がそれなりにいらっしゃいます),そのまま闇金に申し出て「1円も返しません」と強弁するとどうなるでしょうか。
「法律じゃそうなってるかもしれんが,俺らには関係ねえよ!」という返答が来ることは間違いないところでしょう。被害者が正論を述べたところで「わかりました」と引き下がったら,そちらの方こそ驚きです。法を守らず暴利をとる違法業者,それが闇金なのです。
そして素人に簡単に踏み倒されては彼らの面子は丸潰れです。舐められては示しがつかないと考える闇金は借り逃げした人間を許さず,しつこく追い込みをかけます。
法的に返す必要がないからといって,最初から借りパクするつもりで闇金に申し込むのは危険ですから絶対にやめてください。
2.嫌がらせの実例(画像あり)
返済できないとどんな嫌がらせをされるのでしょうか。闇金からの脅迫メールはどんな文面で,どのような意図をもって送られてきているのか検討してみたいと思います。
これは被害者が実際に受け取った闇金からのSMS(ショートメール)です。このように,ご家族に対して危害を加えることを匂わせた脅迫メッセージが送られてくるという相談は珍しくありません。
脅迫は予告から始まることが多く,その人にとって効果的な手法・タイミングを図ってメッセージが送られます。
多数の闇金に借りていると返済が何社も重なってしまい,当然すべての業者に支払いをすることはできません。被害者としてはどうしても「恐いところには早く払おう」という心理に陥ってしまいます。相手もそれを知っているので「ウチに払わないならこういう嫌がらせをするぞ!」といち早く予告することで「何とかして払わないとこの業者はヤバい」と自分のところに優先して支払うよう仕向けるのです。
ウイークポイントは人によって異なりますが,まだ小さいお子さんがいる方であればこのようなメッセージを受け取ってしまうと非常に不安な気持ちになるでしょう。
他にも,「ローンがあって会社を辞めるわけにはいかないから絶対に職場に連絡が来たら困る」,「夫に知られたら離婚されてしまう」というその方の弱みに付け込んだ脅迫メールを送ってくるのです。
2-1.自宅を放火するという脅迫
次は「家に火をつけるぞ」というメールを受信して慌てて相談に来られた方のお話です。
非常におびえたご様子でしたが,こうした脅迫を真に受ける必要はありません。その理由は,ほとんどのヤミ金は小口融資を専門にしているからです。
請求しているたった数万円のために大罪を犯すことなどあり得ません(自宅など日常的に人が使用している建物に対する放火は,死刑又は無期若しくは5年以上の懲役刑です)。 それに,闇金を格言で表すとすれば「時は金なり」がまず頭に浮かびます。彼らは金と時間の無駄を嫌いますから,自宅前に車を止めるだけでインターホンも押さずに半日潰すなんて無意味なことはしないものです。
実際,上記の被害者の件では闇金から「これから向かう」とか「いま自宅の前にいるぞ」などという圧力をかけるような連絡は一切なく,その後も自宅が火事になることはありませんでした。
ただし,闇金はメッセージを送るだけで実際には何もしてこないと思うのは間違いです。
これまでの被害例では,いくつもの店からラーメンなどの出前・花などが大量に届いたとか,葬儀屋が来て「●●さん(被害者ご本人)がお亡くなりになられたそうで…」と言われてビックリしたというものがありました。
もっとも,このようなイタズラに対しては,頼んでいない旨を伝えて受け取りを拒否すればいいだけですから,嫌がらせとしてはまだかわいい方だと言えるかもしれません。
2-2.超が付く悪質闇金は近隣に張り紙をすることも
放火したり窓を割ったりという行為は自分でやることも人にやらせることも難しく,そこまでする業者はまずいないでしょう。 しかし,悪質な闇金が近隣に張り紙をしたというケースはあります。余程無鉄砲な業者か,あるいは「時間帯を選べば人目につきにくいから大丈夫」などと言い聞かせて,同じ地区に住む債務者に命じて張り紙をさせている可能性もあります。
そうすれば闇金自身は捕まるリスクはありません。逮捕される危険のある汚れ仕事は他人にやらせるというわけです。
ここまでやるのはかなり厄介な業者ですから,個人で立ち向かうのは危険です。警察に通報することと,闇金事件を専門に扱う弁護士・司法書士への相談を強く勧めます。
3.激しい取り立てから逃げられなかった人の末路
闇金の脅迫に屈してしまうとどうなってしまうのでしょうか。
親族や職場の先輩などに頭を下げてお金を借り,それで払えば終わりになると思うのは甘い考えです。ちょっと脅せば金を工面してきたとなれば,次はさらにひどい脅迫を受けることは目に見えています。
ある相談者のケースです。
ところが数日後,業者から信じられないようなメールが来たのです。
「明日,返済日だからいつもどおり昼までに連絡して」
先週に全額払ったんだから終わりのはず,何度もそう言いましたが相手は頑として完済を認めませんでした。それどころか,以前よりさらに多くの電話がかかってくるようになってしまったのです。結局,親に金策で無理をさせただけで闇金との関係は振り出しに戻ってしまいました。
この方は,ご自身が闇金にきちんと払うという誠意を尽くせば,同じように相手も誠意を返してくれると思っていたのかもしれません。しかし,闇金が約束を守る保証など最初からどこにもありはしなかったのです。
3-1.他の闇金にも手を出してしまう
取り立てから逃れるために別の闇金から借りて払うという選択をする方もいます。 結果どうなるかと言えば,その業者にも返せないため1週間後にはさらに別のところへ申し込む…と泥沼にはまって多数の業者から追われるという最悪の事態を招いてしまいました。
相談時に1度も返していない業者が複数あるのはこうした経緯の方が多いように思います。
無理をしてひとつ完済したとしても,それで借入先が何十社も増えてしまうのでは意味がありません。支払いができなくなったら新たに借り入れを重ねず,すぐに専門家に相談するべきなのです。
3-2.給料を差し押さえられる
銀行など正規の貸金業者と違い,闇金が回収のために違法な取り立てを行うことはご存知のとおりです。
「職場にいられなくなるぞ!払うまでずっと電話してやるからな」などの罵声を浴びせられ何度も脅迫を受けると,人は正常な判断能力を失ってしまいます。
その結果,税金や消費者金融への支払いを後回しにして違法業者に払ってしまうのです。
いつまでも延滞が続けばサラ金業者は裁判手続きに入るでしょう。差し押さえを受けると,裁判所から通知が届くため職場や家族にもその事実が知られてしまうことになります。
支払い義務のない闇金に返済することで正規の債権者から差し押さえをされてしまうのは馬鹿馬鹿しいことだと言わざるを得ません。
3-3.短期業者からの勧誘や犯罪行為の強要
条件が悪くなると闇金にも融資を断られるようになります。借入件数が多い人には新規で貸しても回収の見込みが立たないと考える業者が多いのでしょう。それでも貸してくれるのは,超短期・超少額などもはや借りる意味すらほとんど見いだせないような悪質業者ばかりです。当然,取り立ては過酷で「店の金を横領すれば払えるだろう」などと無茶なことをいう業者もいます。
また,「口座を5つ作ってきたら勘弁してやる」「レンタル携帯を契約してこい」など返済の代わりに犯罪行為を代償として求められることもあります。
いくらお金に困っていてもこのような業者に申し込むのは身の破滅に繋がりますから絶対にやめるべきです。
4.借りパク業者に中途半端な対応は厳禁!
前述したとおり闇金のモットーは「時は金なり」ですから,いくら追い詰めても金にならないことが分かればそれ以上は固執しません。
しかし中途半端な対応は事態を悪化させるだけです。電話に出て「今は払えないから勘弁してくれ」「元金だけは払うので和解したい」などと言っていると,いつまでもつきまとわれることになります。なるべくなら弁護士・司法書士などの専門家に対応を任せるのが良いでしょう。
当事務所は,闇金に対して一切支払いをしない『ゼロ和解』の方針で交渉します。ご依頼後は、ご自身で闇金と話をする必要は無くなりますし,ほとんどの業者が即日ゼロ和解に応じ取り立て等の嫌がらせも行われません。
被害者の中には「まだ一度も払っていないので,A社にだけはお金を戻したい」と希望される方がいますが,これは危険な考えです。なぜなら闇金同士が繋がっているケースがあるからで,その場合は「ここには返済した」という情報が筒抜けです。
まだ払える余力があると見れば最後の1滴を搾り取るまで他の業者も手を引かなくなるため,返って被害が大きくなってしまいます。一部の闇金と元金和解・分割和解をするのは止めた方がよいでしょう。
5.まとめ
先に述べたとおり,取引を続けていくうちに1度も返済できない業者が出てきてしまうことはある意味では自然なことです。つまり,闇金側も借り逃げされるリスクを承知しているということです。それを織り込んだ高金利であり,一定数返済しない客が出てもプラスになるくらいの暴利をそれ以上の数の客から搾取しているのです。
だからこそ,専門家が間に入って請求の一切を拒絶して金銭の支払いをしないという対応をすることで,闇金は回収を諦めて手を引くのです。
返していないことを気に病んで,相談をためらわないでください。返済していない業者だけは残して他の闇金を整理しても解決にはなりませんから,取引している全ての闇金と手を切るようにしましょう。
- ―この記事で紹介していること―
- 闇金の中には「家に火をつける」など口先だけの脅迫に留まらず,近隣に張り紙をする業者も存在します。わざと借り逃げするのは危険!
- 返済の代わりに犯罪行為を強要されることもあります。支払い不能になったらすぐに専門家に相談してください。
- 借入先のうち,いくつか借りパクの業者があったとしても解決できます。一部の業者にだけ返済する必要はありません。
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