ヤミ金容疑で男女2人逮捕 押収の顧客台帳に2000人の名前

公開日:2018/08/24更新日:2018/08/24

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少し古いニュースですが,闇金が逮捕された事件をご紹介します。

ヤミ金容疑で男女2人逮捕 押収の顧客台帳に2000人の名前
香川県警は15日,無登録で貸金業を営み高金利で貸し付けたとして,貸金業法違反(無登録営業)と出資法違反(高金利)の疑いで韓国籍の清掃作業員,金泰聖容疑者(33)=東京都台東区=と無職田中さゆり容疑者(43)=東京都東村山市=を逮捕した。

県警によると,押収した顧客台帳には約2000人の名前があった。

逮捕容疑は共謀して2016年7月~17年11月,千葉県の運転手(50)と香川県の会社員(35),長崎県の会社役員(49)に15回にわたり計39万円を貸し付けて無登録で貸金業を営み,法定の6~30倍に当たる利息計約95万円を受け取った疑い。

金容疑者は09年ごろから「アイディ」の名称でヤミ金融を始めたと供述している。田中容疑者は元従業員という。

出典:SANSPO.COM(サンスポ.COM) 2018.5.15 14:48
https://www.sanspo.com/geino/news/20180515/tro18051515480016-n1.html

法定の利息とは

上記ニュースには『法定の6~30倍にあたる利息』という言葉が出てきます。この法定の利息とは一体どのくらいなのでしょうか。

民法で法定利息というと年5%となりますが,刑事事件のニュースで法定の利息といっている場合は,民法上の法定利息のことではありません。

この場合の法定の利息とは,出資法で定められた上限金利のことで,年20%か年109.5%が上限となります(出資法5条)。

今回摘発されたヤミ金融業者は,最高で出資法に定める上限金利の30倍近い高金利だったということですから悪質な業者と言えるでしょう。

闇金業者は顧客名簿を持っている

闇金は顧客名簿を持っています。

一度でも申込むと名簿に名前が載り,そこには闇金との取引情報も併せて記載されます。

そして,名簿に名前が載ると頻繁に「お金を貸します」という勧誘の連絡がきます。

容疑者らは2000人分の名簿を持っていたことから非常に多数のターゲットにメールや電話などで勧誘をしていたと思われます。

お金に困っていた被害者は渡りに船と,飛びついていたのではないでしょうか。

このニュースでは1年4か月の間に3人から100万足らずの利益を得たとされていますが,これ以外に約2千人から莫大な利益を得ていたと考えられます。

安易にウェブ上で借入の申し込みをしたりすると,その個人情報が名簿屋に流れて闇金の名簿に掲載されてしまいます。

軽い気持ちで個人情報を登録するのはやめましょう。

まとめ

闇金はあらゆる手段を使って,次なるカモを探しています。

そのためには手段を択ばないのです。

少しでも不安を感じたり,おかしいなと思ったらお金を借りる前にぜひ当事務所のような専門家にご相談ください。

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