先払い買取業者を利用者が闇金として提訴へ―NHK報道

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先払い買取業者を闇金として提訴へ―報道の概要

NHKにて、先払い買取業者を闇金として利用者が提訴へ踏み切る予定であるとの報道がありました。
以下、記事を一部抜粋して紹介します。

“先払いでギフト券買い取りはヤミ金” 利用者が業者を提訴へ

「手元にギフト券などの金券が無くても先払いで買い取る」とする業者の行為が、実態は超高金利のヤミ金に当たるとして、利用者が複数の業者に対し、賠償を求める訴えを起こすことになりました。こうした行為を違法だとして一斉に賠償を求める裁判は初めてとみられます。
（中略）司法書士などで作る団体に相談してきた利用者が、申し込む際に給与明細や勤続年数などを回答しなければならないことや、買い取り額が低いことなどから、実態は差額分を利息とする超高金利のヤミ金に当たるとして、3つの業者に対し、賠償を求める訴えを起こすことになりました。近く、大阪簡易裁判所などに訴えを起こす方針です。

こうした行為を違法だとして一斉に賠償を求める裁判は初めてとみられます。（以下略）

※出典：NHK NEWS WEB　2025年2月28日 1時08分配信記事より抜粋

ギフト券の先払い買取は闇金そのもの

上記ページ内には、実際のやりとりも記載されていて、取引の概要がよく分かります。

当サイトでも先払い買取現金化の手口を用いる業者に関しては多数の情報を掲載していますが、この取引は、金券の買取を装って違法な高金利の貸付けを行うものであり、取引を始めると高利貸しからお金を借りるのと全く同じ状況に陥る恐れがある、とても危険なものです。

その実態は、闇金業者が摘発を免れるためであったり、闇金ではないと装うことによって利用者を安心させるために、商品の買取という形をとっているにすぎず、取引の実質は闇金の高利貸しそのものと言える悪質なものなのです。
当事務所でも実際に取引をしてしまい、あまりの高金利ゆえに支払いが出来なくなり、厳しい取立てに追い込まれているという被害のご相談が非常に多く寄せられています。

近年ではこうした先払い買取をうたう業者が闇金であるとして摘発を受けるケースもいくつか報道され、消費者庁をはじめとして様々な関係機関や弁護士・司法書士などの専門家が警鐘を鳴らしています。

先払い買取闇金にはしっかりと賠償責任を！

当事務所でもこうした取引は違法な高金利の貸付けであるものとして、この手口が流行り始めた当初より一貫して闇金として対応を行ってきました。

先払い買取業者は、取引の中でお金の貸付けであると認識されるような部分は証拠を残さないようにするなど、巧妙なやり方で活動しています。 業者側も、証拠から単なる商品券の買取であると主張してくるであろうことが予想できますが、不用な商品券の買取としてはあまりにも不自然な取引であることは、利用してみるとすぐに分かります。
何よりも、闇金と全く同じ被害を訴える声があまりにも多い点からも、これを野放しにしておくのは大きな問題といえます。

実際に先払い買取現金化を利用して返済や取立てに苦しめられている事例を、当事務所でもこれまで何千件も対応してきました。
なかには借りた額よりも何倍も多額のお金を搾り取られてしまっていたり、職場などへの脅迫的な取立てをされたりして深刻な被害を受けているケースもかなり多数含まれていました。

今回被害を受けられた方の損害が全額しっかり回復されるよう、裁判では取引の実態を踏まえた正当な判断が下されることを望みます。
また、こういった悪質な取引を行う先払い買取現金化業者の損害賠償責任が認められると、今後もこうした卑劣な闇金が野放しになってやりたい放題に活動することへの抑止力にもなるでしょう。
本件提訴がされた場合、裁判所の判断がいかなるものになるのか、その結果が大いに注目されます。