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給料ファクタリングのDライン,逮捕|給料買取うたう闇金で全国初の摘発

公開日:2020/07/29更新日:2020/09/10

カテゴリー:ニュース・報道 タグ: , , ,

警察署

給料ファクタリングの「D-ライン」ことSONマネジメントの社員4人が逮捕されたことが報じられました。

逮捕されたDラインは,当事務所でも多くの被害相談があり,対応実績の多数ある業者でした。

新型の闇金と言われる給料ファクタリングの手口では全国初の摘発となります。まずは報道の記事を引用します。

そして,実際にどのような取引をさせられるのか,どのような取立て被害があったのかを,当事務所での対応経験をもとにご紹介します。

報道の概要―「給料ファクタリング」初摘発 業者の男女4人逮捕―

「給料ファクタリング」初摘発 業者の男女4人逮捕

「給料を支給日前に受け取れる」などとうたい無登録で金を貸し付けたとして、大阪府警生活経済課は29日、コンサルタント会社「SONマネジメント」(東京都)の社員、岩田俊一容疑者(29)=山形市=ら男女4人を貸金業法違反(無登録営業)の疑いで逮捕した。府警によると「給料ファクタリング」と呼ばれる新たな手口で、摘発は全国初。

生活経済課によると、ほかに逮捕したのは同社社員2人と事務員。4人の認否は明らかにしていない。

逮捕容疑は2020年3~6月、国や東京都の登録を受けずに兵庫県の40代男性と新潟県の20代男性の2人に計20万円を貸し付けた疑い。生活経済課によると、新潟県の男性は「新型コロナウイルスの影響でほとんど仕事がなくなり、生活が苦しくなった」と話しているという。

同社のホームページには「(多重債務で貸金業者の間でリストに入っている)ブラックの方でも即日資金調達が可能です!」とうたっていた。生活経済課によると、関連会社も含め3~6月の利用者は約2800人とみられる。

ファクタリングは本来、企業が売掛債権を第三者に譲渡し、現金を受け取る仕組み。主に中小企業が資金調達策として利用してきた。

SONマネジメントは、個人が将来受け取る給料を勤務先に対する債権とみなして買い取り、客が給料を受け取ると支払わせていたとみられる。府警は、同社が買い取り額から差し引く形で受け取った手数料が、実質的な利息に当たると判断。年利換算すると、630~1620%で法定上限(年利15~20%)を大幅に上回るといい、出資法違反容疑でも調べる。

給料ファクタリングを巡っては、強引な取り立てなどによる被害が相次ぎ、金融庁は3月に「貸金業に当たる」との見解を公表していた。

※出典:日本経済新聞社ウェブサイト https://www.nikkei.com/article/DGXMZO62041440Z20C20A7AC8Z00/ 2020/7/29 16:45配信

 

DラインのHP画像

△D-ラインのHP


画像はSONマネジメントの運営する「D-ライン」のホームぺージ。
「即日融資に代わる」とか「ブラックの方でも即日資金調達が可能」といった売り文句が前面に押し出されていることが分かる。

逮捕されたSONマネジメントの運営するDラインの具体的な手口は?

今回名前が挙がっているのはDラインという給料ファクタリング業者で,HPにて集客していました。

当事務所でも多数の介入実績のある業者であり,返済や取立てに苦しめられているという多くのご相談を直接伺ってきました。

Dラインの審査に必要な事項

△審査の必要事項一覧

まず,やり取りは基本的に無料通話アプリLINEで行います。

HPのバナーからLINEで友だち追加すると,LINEメッセージが送信され,身分証と顔写真,給料明細,受取希望金額などを返信すると審査が始まります。

この中で,緊急連絡先として家族や知人など関係者2名分の連絡先が含まれていることに注意しましょう。

業者はこれらの情報を把握したうえでお金を振り込み,取引がスタートするという流れになります。

Dラインの契約内容の例

※■には支払日(多くの場合給料日)が入ります。

取引内容の具体例としては,直近の給料債権の5万円分の債権(つまり給料を職場から受け取る権利)を業者が買い取り,その買取代金として利用者は即日3万6620円を受け取ることが出来るというものです。
支払日になると,業者が職場から直接5万円の給料を受け取るのではなく,利用者が職場から給料を受け取ったうえで買い取ってもらった5万円を業者に支払わなければなりません。

つまり,申込みをするとその日のうちに3万6000円程度を借りることができ,次の給料日すなわち1ヶ月以下の期間で5万円を業者に返済する,という金銭貸借とまったく同じであることが分かります。

これは年利に換算すると最低でも460%前後に相当する金利であり,一般的な貸金業者への法定上限よりも数十倍にのぼる高金利です。

また,次の給料日の直前に借入れをすると,記事中の1620%というように年利数千%に相当する貸付けとなる場合もあります。

Dラインの取立てに恐怖を覚える被害者が多数

闇金問題で悩む人のイメージ

給料ファクタリングはどのような取立てがあるのかという不安の声もよく聞かれます。

特に,勤務先や緊急連絡先に電話をかけられることを心配する利用者の方がとても多いです。

実際支払いが遅れると,審査時に聞き出した勤務先に督促の電話をかける,緊急連絡先にも順次連絡するなどと脅しを口にする業者はかなり多いようです。

職場や関係者へ迷惑をかけまいと何としてでも支払うことを余儀なくされ,半ば強引に返済を強いられる結果となるのです。

実際に給料ファクタリングの取立てに不安を感じてご相談に来られた方が当事務所でも多数いらっしゃいます。

闇金の取立てと同様に,支払えなかったときにかなりきつい口調で恫喝された,あまりの剣幕に圧倒されお金を払う以外に選択肢がないという状況にまで追い込まれたというご相談も実際によくいただきます。

そして,複数の給料ファクタリングを利用されていた方で,他社よりも特にこのDライン(SONマネジメント)からの取立てが一番不安だという相談が少なくなかったのです。

正規貸金業者の数十倍の高金利を緊急連絡先への取立てや職場への脅迫電話によって回収する,こういった取立てのやり口はまさに闇金が行う取立てそのものであるという印象を持たれる方が多いのではないでしょうか。

給料ファクタリング初の摘発―実態はやはり闇金だった

犯罪収益のイメージ

給料ファクタリングとは,サラリーマン等の給与所得者を対象に,給料日前に給料を買い取ることで即現金化するという手法で資金を調達することが出来る仕組みです。

しばしば「即日融資に代わる資金調達」などの謳い文句で集客していますが,実質的には金銭の借入れと同じく,「手数料」と称した高額の利息を付けて給料日に支払わなければならないというものです。

本年前半は給料ファクタリングの被害が急増し,メディアでもたびたび取り上げられて深刻な問題となっていました。

闇金の行う違法金利での融資を脱法する手法として給料ファクタリング業者が乱立し,また一部の闇金業者が給料ファクタリングの鞍替えするという状況にあったのです。

今年3月には金融庁から給料ファクタリングは貸金業と同じであり,貸金業登録が必要であるとの見解が発表されました。
※「【金融庁見解】「給料ファクタリングは貸金業」無登録業者はヤミ金融」の記事をご参照下さい。

またこれに間髪を入れず,東京地方裁判所において,実質的には貸金業法や出資法に違反する暴利行為であるとの判決が示され,これも社会の注目を集めたことで給料ファクタリングは闇金であるとの認識が広まります。

これによって,たちどころに給料ファクタリングをうたう会社は廃業し,一気に鳴りを潜めることになりました。

そんな状況下,ついに給料ファクタリング業者逮捕の報道がなされるに至ったのです。

これまでは「金銭の貸付けではなく,違法性はない」などと主張していましたが,結果として高額の手数料を要求する給料ファクタリング業者はやはり闇金と同じであるということが明らかになりました。

先日も話題になった,給料ファクタリング会社「七福神」への集団提訴(詳細は「七福神に対して集団提訴がなされました」参照)なども含め,今後の捜査や司法判断の行方が非常に注目されます。

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