【恐怖の実話】元金和解した闇金からの再請求

公開日:2020/12/04更新日:2020/12/04

カテゴリー:相談員, ブログ タグ: , , ,

相談員の嶋村です。今回は,過去に取引をした闇金業者とは気が付かずに再取引をしてしまったという実話にもとづく相談例をご紹介します。

今回ご紹介するAさんは一度は闇金と決別したけれども,再度申し込みをしてしまいました。闇金問題を解決したにも関わらず,なぜまた借りてしまったのでしょうか?詳しく話を聞いてみると,借入をした業者は以前他事務所で元金和解をした闇金業者であり,本人はそれに気が付かずに再取引きをしてしまったというのです。このように何度も闇金被害に遭う方の問題を完全に解決するにはどうしたらよいのでしょうか?
今回はAさんの実話をもとに,元金和解から最近の手口まで様々なことを解説致します。

闇金と再取引き

新型コロナの影響で闇金を利用

当事務所のHPをみたAさんから闇金被害についてのご相談を頂きました。そもそもなぜ闇金からお金を借りてしまったのでしょう?

Aさん本人が語る「闇金に手を出したきっかけ」

※特定を避けるため事実関係の一部を変更しております。
私はギャンブルがきっかけで消費者金融から多額の借金を抱えており,それが原因で離婚をしました。子供も二人いるのですが,今は月に1度の面会のときにしか会うことができません。色々と精神的にも辛いなか,追い打ちをかけるかのように新型コロナの影響で仕事が減ってしまったのです。 生命保険会社で委託社員をしているのですが,新型コロナの影響により営業活動に制限がかかり,それまでは手取りで毎月35万円ほどあった収入が17~18万円程度に減ってしまいました。 家賃・養育費・消費者金融への返済・住民税等を支払うと手元に残る生活費は1万円以下になってしまう状況で,電気代も水道代も滞納しており,数日後には電気も止められてしまうところまで来てしまいました。 両親は他界し前妻とは一切疎遠のため資金援助に頼るあてもなくて…。消費者金融からも借りられず闇金から借りてしまったんです。

新型コロナで闇金

Aさんは闇金から4万円の融資を受けましたが怖くなり,すぐにZ法律事務所に闇金解決の相談をし依頼。元金和解を勧められたため,闇金業者に支払いをしたところ嫌がらせをうけることもなく,しばらくの間平穏な日々を送っておりました。

しかし,コロナの影響もしばらく続き収入も減ったまま。そんな中,家賃の更新費用を支払わないとならないタイミングになってしまったそうです。国からの給付金を支給されても足りず悩んでいたころ,知らない電話番号からの着信やSMSによる融資勧誘がつぎつぎと届くようになり「困っているならお金かしますよ。 個人間融資T」というSMSに目がとまりました。
再び闇金から借りた

再申し込みをしたリアルな恐怖実話

悩みぬいたすえこの業者に新規借り入れの申込みをしました。2万円の貸付に対し,手数料などを差し引き実際に振り込まれた金額は1万円。10日後に倍の2万円にして完済したところ,この業者から電話がかかってきて,次のような話をされました。

違法業者:「おい。わからないのか?以前Z法律事務所で元金和解をした俺だよ。あの時Z法律事務所から元金和解って言われたけど,俺はまだ和解をしたつもりはないぞ。勝手に和解したと思うなよ。」
Aさん:「私が借りた元金と同じ金額の4万円を払ったじゃないですか?それに今回だってきちんと完済しましたよ。」
違法業者:「元金は元金だ。延滞料としていますぐ10万払え。払わないなら徹底的につぶしてやるからな。逃げるようならタコ部屋に放り込むからな。」

タコ部屋はさすがに考えにくいけれど,職場に電話を入れられるかもしれないという恐怖からAさんはこの業者へさらに10万円を支払ってしまったというのです。結果として当月のお給料の半分以上を闇金に渡してしまいました。

今回のような実話は,珍しい話ではありません。しかし恐怖に負けて支払いを続けることはさらなる不安につながりかねません。違法業者に支払うお金がなく,また新たに借りてしまい自転車操業に陥ってしまう可能性も高く非常に危険です。

元金和解は解決になるのか?

元金和解とは読んで字のごとく,元金を払って和解することです。
冒頭でもお伝えしたように,Aさんは以前Z法律事務所に闇金被害の相談をしていました。そこでその事務所から元金和解を提案されたのです。業者から4万円振り込まれましたがまだ一度も返済をしていなかったため,その元金4万円を業者に支払って和解の交渉をしてもらいました。 この場合,元金4万円と専門家に依頼した着手金の両方が発生します。

元金和解をした業者から度々勧誘が来る場合や返済をしても請求や恐喝が続く場合もあります。これはAさんのケースが良い例でしょう。元金を払ってスムーズに解決したつもりでも,結果として功を奏さなかったのです。経済面を圧迫させただけではなく,恐怖心まで煽られてしまいました。

闇金に対しては,判例上,利息のみならず元金さえも返済不要とされていますから,当事務所では元金和解はしておりません。

詳しくは「最高裁判例でみる闇金事件簿」をご覧ください。

違法業者は屋号や電話番号を頻繁に変える

ではなぜAさんは自分が申し込んだ業者が過去に取引をした業者であることに気が付かなかったのでしょうか?実はここがさらなる問題点です。

そもそもAさんがZ法律事務所に依頼したとき,この違法業者は全く違う屋号を名乗っており,今回取引した「個人間融資T」という個人名とは名称も電話番号も異なっていたそうです。
これならば気が付くはずもありません。
名前を変えていた闇金
名称だけではなく事業形態そのものを変えているケースもあります。
特に多いのが給料ファクタリングから『後払いやツケ払いの現金化』による取引への移行です。最近は特にこの後払いやツケ払い取引に関する相談が増えてきました。存在しない会員権や商品をツケ払いで購入し,提携している買取業者に売却した上で売却代金を受け取り給料日に購入代金を支払うケース,ネット上に感想を書き込むと宣伝報酬を先に受取り後払いにて商品代金を支払うケース,経費精算という名目でレシートや領収書などの画像を送るだけで立替として受け取り後から返金するケースなど手法はさまざまです。屋号に「●●株式会社」とついているからといって,安心してはいけません。振り込まれた現金と後に支払う金額をくらべてみれば,正規の金融業者ではなく闇金であることは一目瞭然なのです。いわゆる後払い等のケースにも騙されぬようくれぐれも注意が必要です。
当事務所ではこういった後払いやツケ払い業者の対応もお受けしております

詳しくは「信用後払い方式の会員権売買は実質闇金」の記事もご参照ください。

後払いは闇金

名称や事業形態まで変わってしまうと過去の取引相手とは気がつきにくく,さらに個人情報まで渡しているため断ることが出来なかったという相談も多く寄せられます。

これらを回避するには自身の携帯電話の番号を変更するなどの防衛策も必要と言えます。

元金和解した業者と再度決別できるのか?

さて,Aさんはこの後どうなったのでしょうか?他事務所で元金和解をしたにも関わらず,再融資を受けてしまったという問題は解決できるのでしょうか?
結論からお伝えすると,解決は可能です。ただし被害者の対処方法によっては,通常の事例より多少解決までの時間を要する場合もあります。
過去に一度元金和解をしていることで,今回も元金を支払わなければ手を引かないと強気な姿勢を見せる業者もいます。このような点も踏まえて当事務所では元金和解はしておりません。
詳しくは「元金和解は解決にならない」で解説しておりますのでぜひご覧ください。

 

闇金と連絡を取らない

今回の被害者であるAさんの場合は大きなトラブルもなく解決することが出来ました。当事務所は元金和解した業者から再融資を受けてしまったケースも複数の対応実績があります。そして何よりもAさんの徹底した対応も功を奏したと思います。

特定の業者だけを専門家に依頼することは可能

Aさんは再融資について正直に申告いただけました。ここからはAさんのお話しではありませんが,よく「特定の業者だけを専門家に依頼できるのかどうか」と質問を頂きますが,一部の業者を整理するというのも元金和解同様に問題があります。

「あの業者は付合いも長いし,ちょっと遅れても嫌がらせをしてこず便利。とりあえず今回は1社のみを依頼しよう。」という相談者が時々いらっしゃいます。

実はこの行為は大変危険なのです。それは二つの業者と取引しているつもりが,実は同じアジトの中というケースもあるからです。
電話番号も名前も違うのでこちらもまた気が付かないのですが,取引の電話をしている際に耳を澄ませてみるとなじみの担当者の声が後ろから聞こてえきたという相談もよくいただきます。
同じ闇金グループ
さて,そのような状況下で専門家に1社のみ依頼した場合どうなるでしょうか?
その2名が同じアジトにいた場合専門家が介入した方の業者は激怒し,解決が困難になることは火を見るよりも明らかです。
これはアジトが違っていても同じ話といえます。闇金は裏で繋がっているケースが多く,個人情報が共有されています。一つの業者を残しておくという行為は大変危険なのです。
このような観点からも,闇金はすべてまとめて専門家に依頼しましょう

まとめ

・元金和解は必ずしも平和的解決とは言えない
・業者は屋号や電話番号だけでなく,事業形態を変えるケースも多い
・過去に元金和解した業者との解決も可能
・弱気な態度を見せない

屋号を変える

一見初めて利用する業者と思っても実は過去の取引相手だった場合,前回の取引よりも過酷な条件を提示してくることもあります。振込先の口座や勤務先の情報をあらかじめ知られているため申し込みをしたと同時に,脅しをかけてくる場合もあります。
「前に専門家に依頼しただろう?また申し込む気か?口座を凍結してやる。」
などと言ってくるかもしれません。

どんなに苦しくても勧誘のSMSや知らない番号からの着信には返信しないでください。悪質な違法業者である可能性が高いです。
うっかり申し込みをしてしまったことにより,キャンセル料請求をされるケースもあります。当事務所ではキャンセル料請求の依頼も承っております。

後払いの取引をしてしまった方も再融資でお悩みの方もすぐにご相談下さい。
何があっても怯んではいけません。司法書士や弁護士などの専門家に依頼した上で強固な姿勢を貫けば必ず解決できます。

闇金交渉に強い司法書士

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