先払い買取現金化「i-Market」の情報―スマホ買取をうたう高金利の融資

公開日:2023/10/24更新日:2023/12/20

カテゴリー:闇金情報 タグ: , , ,

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i-Market(アイマーケット)に関する情報

業者基本情報

業者名
i-Market(アイマーケット)
種別
売買仮装型闇金(先払い買取現金化)
悪質度
★★
運営会社
株式会社エヌエスティ
旧:株式会社LST
住所
東京都千代田区岩本町1丁目13-5 TRUST VALUE 岩本町 2F
旧:東京都杉並区和田3-56-12
HP URL
https://imarket-mobile.com/
許認可等登録番号
東京都公安委員会発行 古物商許可証 第304412118897号
電話番号
0358253537(03-5825-3537)
0353777001(03-5377-7001)
LINEアカウント
あり
対応実績
あり

手口詳細

手口分類
先払い買取現金化
売買目的物
iPhoneなどスマホ
利息の割合
元本の約6割6分(1ヶ月未満)。年利800%前後。
取引の具体例
3万円の受け取りに対して、直近の給料日に5万円の返済。
手口の概要
・商品の画像のみでただちに買取査定が行われ現金を受け取ることができる「フォトキャッシュ」と称する取引を行う。商品の買取がキャンセルされることを前提とした、実質的な金銭の貸付けを行う業者であり、無登録で違法に貸金業を営む業者である。
・出資法等の上限を大幅に上回る金利での貸付けと同一の、超高金利での違法な融資を行う。
・支払いが滞ったり連絡が取れなくなったりすると、勤務先や緊急連絡先にも連絡するなどと脅されたり、実際に周囲へ電話される危険性がある。

アイマーケットのウェブサイト

i-Marketのウェブサイト。

写真だけでスマホ買取りとは?先払い買取現金化の実態

i-Marketは、フォトキャッシュと称する取引により即日現金を手にすることができるというサービスを提供しています。

不用品を写真で撮って画像を送るだけで買取査定ができ、即座に買取金額が振り込まれることで資金を調達できるというものです。いわゆる後払い現金化手口との比較で、先払い買取現金化と言われることもある手口です。

形の上では不用品の買取という形をとっていますが、その経済的実態ははお金の貸付けにほかならない取引であり、本来貸金業登録が必要と考えられるものの登録は見当たりません。

一般的なリサイクルショップの買取などとは異なり、この取引においては買取の目的物である物品の存在はもとより無関係であり、不用品買取額の査定や商品の発送というのは名目上の話に過ぎません。

売却すべき物品の存在の有無にかかわらず取引ができることが前提となっているなど、明らかに通常の不用品買取とは全く性質が異なる取引であることが分かります。

しかも受取額と支払うべき額の差額を利息とみた場合一般的な貸金業者などとは比較にならない超高金利の請求をされることになります。

アイマーケットは売買契約を隠れ蓑にして脱法的に高利貸しを営んでいる業者といえます。

後述のように、経営している者の実態も闇金同様の業者とみられることから、理不尽にお金を搾り取られるほか、取引には多くの危険を伴う可能性が高いです。

関連情報

なおアイマーケットと同じ先払い買取現金化と呼ばれる手口においても近年闇金であるとして摘発されたり、損害賠償請求訴訟が提起される例が出てきています。下記報道記事をご参照ください。
先払い買取現金化業者が逮捕―実質的な闇金として全国初の摘発
先払い買取5業者を被害者らが提訴に踏み切る

i-Market(株式会社エヌエスティ)の実態

運営会社や系列店の情報

i-Market(アイマーケット)の運営会社は、HPによると株式会社エヌエスティとされています。法人登記のある会社のようで、郵送物などもこの運営会社宛てで届きます。

サイト上では、予約制で店舗での買取も可能と記載があり、ショーケースにスマホが展示されている写真も掲載されています。実際に店頭での買取が可能なのか否かは定かではありません。

この運営会社は以前は株式会社LSTという社名でしたが、2022年9月に現在の社名に変わったようです。

本業者の前身はS-martツケ払い(スマートツケ払い)という業者であり、以前はFXソフトの後払い現金化手口を用いている業者でした。

この業者と運営会社や所在地が同一の先払い業者は確認されていませんが、手口や業者の実体を見ると他にも複数の系列業者が存在する可能性があります。申込み時に他社でトラブルがあったなどの理由で断られたりすれば、他の業者と顧客情報を共有していることが疑われます。

当事務所での対応において把握した情報を総合すると、アイマーケットは「フォトバイヤー(Photo Buyer)」という業者と同系列の可能性が高いです。

取引の内容や利息の高さなどは非常に似通っていて、フォトバイヤーも本業者同様に申し込みはおすすめできない業者になります。

この業者の前身は給料ファクタリング=闇金業者

なお、この業者のかつての運営会社はいわゆる給料ファクタリングと呼ばれる、給料債権買い取りを装って高金利の貸付けを行う手口を用いて営業していました。この手口の業者では闇金として摘発された事例も複数あることから、本業者ももともと闇金を営んでいた業者であると言えます。

現在はこの手口ではないものの、本業者の前身の会社はある程度の期間にわたって違法に給料ファクタリング=闇金を営んでいたことから、その当時多数の被害者の方々から理不尽にお金を搾り取っていました。しかし、本業者は特に刑事責任も問われることなく、また新たな手口でお金を搾り取り続けているわけです。

このように、ヤミ金融を行っていた過去を省みることなく、現在の取引は不用品の買取であって、お金の貸付けではないとして自らを正当化し、以前と変わらず高金利の利息を搾り取り続けています。

実際に届いたメールの内容

現在、ご契約者 様と弊社のご契約におきまして、契約不履行となっている状況が解消されず、明確な解決策もご提示頂けておりません。
再三の連絡につきましても、ご返答、ご対応を頂けていない状況となります。お支払いの意思もない詐欺行為という事でしょうか。
詐欺行為も含め、本案件を弊社顧問弁護士へ相談の後、債権を委任させて頂く方向でお話を進めさせて頂きます。

 

支払いができない場合は詐欺行為とみなされるという、強い内容のメッセージが書かれています。
一般的に通販サイトなどで支払いが滞った場合や引き落としができない場合も、支払督促や民事訴訟を提起するという内容の督促状が弁護士等から届くことはあります。

しかし、これを詐欺行為とまで言い張るのはあまりにも強引といえます。「詐欺」と聞くと、刑事事件化されて逮捕されるのではないかとプレッシャーを感じる方が多いと思います。
さらに下記のような内容が続きます。

ご契約時にお伝えさせて頂きました通り、弊社顧問弁護士よりお勤め先、ご自宅、ご契約者の方へ対し 受任通知発送、通知連絡等、法的対応となりますのでこの点はご了承、ご理解下さい。
※弊社LINEをブロック、退会されてるようですので下記よりお手続き下さい。
自動案内LINEのご案内時にお伝えの通り、ご対応を頂けないまま、LINEを退会されますと詐欺行為となります。
(中略)
iPhoneの郵送を頂けず、お支払いを頂けておりません。ご対応がお済になるまでは、LINEの退会はお控え下さい。
LINEの再登録を頂けない場合は、関係各所へご連絡を致す事となります。
宜しくお願い致します。

LINEをブロックしてしまうと詐欺行為となるそうですが、何をもって詐欺行為とみなすのか、そもそも業者の言う詐欺行為とはいかなる行為を指すのかもよく分かりません。
そしてLINEを退会したままにすると関係各所に連絡をされるそうですが、これは周囲の人々にこの業者との取引が発覚してしまうことを意味します。

このような恫喝ともいえる督促こそ、まさに闇金の典型的な取立てのやり口であると言えます。

闇金は自らが違法業者であるがゆえに、貸金の回収に法的手続きを利用することができませんから、このように客の嫌がることを繰り返してお金の回収を図ります。

本業者が真っ当な会社なのであれば、粛々と民事裁判手続きを行えばよいのですが、あえてそれ以外の“嫌がらせ”を行うことで心理的に大きなプレッシャーを与えて支払いを強いることは、この業者がそもそも真っ当な営業を行っているのかどうかということに疑問が生じる点と言えるでしょう。

そして、実際に返済が滞る状況に陥ると、勤務先などに連絡が入ることもあるので、注意が必要です。職場に電話をかけられ、本人がお金を払わずに詐欺行為を働いているなどと吹き込まれる可能性もあります。

司法書士への相談により早期解決を図りましょう

このアイマーケットは当事務所でたくさんの相談・依頼をいただいている業者の一つです。

本業者の言い分としては、前述のとおりスマホの買い取りであるから売買取引であって、金銭の貸付けではないと言い張って、闇金であることを否定しています。

また、このような先払い買取業者と取引をしたことのある方は経験があるかもしれませんが、お金を払わなければ詐欺で刑事告発するなどと脅してくることもよくあります。

しかし現在のところ、それによって顧客が刑事告発されたといった例は、少なくとも当事務所では把握していません。

弁護士を立てて訴訟を起こすなどと言われた方もいらっしゃるかもしれませんが、これも当事務所では全く見当たりません。

そもそも業者が裁判所に訴えて法的手続きを執るためには、まずこの取引が貸金業ではないということを示さなければならないわけですが、それは難しいという自覚があるのか法的手続きについては消極的であるとみられます。また、刑事告訴についてもかえって藪蛇となってしまい自分たちが闇金ではないかと疑われるような可能性があることから、これもきわめて消極的と考えられます。

このことから、脅すだけで実際には何もできないといった可能性が高いと言えるでしょう。

後払い・先払い現金化業者は、前述のように闇金とほとんど変わらないような取立てをしてくる業者も数多く存在する一方で、後払い・先払い現金化業者は司法書士などの専門家が介入することですぐに取立てを諦めるところが多いというのが実情です。

取引中はかなり厳しい脅しをしてきたとしても、彼らはあくまで違法業者ではなく真っ当なスマホ買取店という建前で営業している以上、典型的な闇金とは異なり司法書士等が介入した案件については違法行為と疑われるような過激な取立ては避けようとする傾向が強いのです。

このようなことから、当事務所のような司法書士が介入すると、ほとんどの場合トラブル回避のため後払い・先払い現金化業者による取立ては即日無くなることが期待出来るのです

現在i-Marketと取引中の方で、上記のような厳しい取立てによって返済に苦しめられている方は、早めに司法書士など専門家に相談することをおすすめします

当事務所の司法書士へのご相談はこちら

この業者は、取り立てや嫌がらせがなく平和的な解決ができる可能性が高い業者です。後払い・先払い買取現金化業者との取引でお悩みの方は当事務所の闇金無料相談をぜひご利用ください。
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