完済したのに取引を繰り返してしまう人が闇金被害から抜け出すには?

公開日:2018/09/02更新日:2018/09/02

カテゴリー:相談員 タグ: ,

完済できないイメージ
相談員の石川です。

首尾よく闇金問題が解決した後に,被害者の方には「もう二度と借りないでくださいね」とお願いしています。
「こんなひどい目に遭いましたから,さすがにもう借りませんよ」とみなさんおっしゃいます。
そうであることを私も毎日心から祈っています。
それというのも闇金への借り入れ行為というのは繰り返しやすいからなのです。
なぜ被害は再発してしまうのか,その連鎖から抜け出すにはどうしたらよいのかをお話しします。

(1)完済後の再融資で返済できなくなる理由

勧誘電話を掛ける男性
再発パターンとして多いのが,完済してしばらくしてからまた借りてしまったというケースです。
 

飲み会などが重なってお給料前なのに生活費がちょっとだけ足りなくなってしまいました。
すぐに借りれると書いてあった業者に申し込んで2万円を借りて,1週間後の給料日に3万円で完済しました。

このような方ですと,何の嫌がらせもなく短期間で取引を終えているので,「確かに利息は高かったけどちゃんと返せたし,いざという時便利かも」などと闇金被害を軽視しがちです。

さらに,今度は給料日前に勧誘電話が来ることになります。
そして,便利だったからと再度申し込むと「信用がついたから枠を広げますよ!」などと言われ,最初に比べて融資額が上がるのでますます借りたい気持ちが膨らむようです。

しかし喜んではいけません。これは要するに返済額も増えるということなのです。

4万円借りられると相手が言っているのに2万円でいい,と断るお客はあまりいないでしょう。
とくに闇金へ申し込む方であれば,融資額は多ければ多いほど助かるという生活状況のはずです。
前の取引を恙無く終えることができたのは,返済額がギリギリご自分の生活費の余剰のうちに収まったからですが,融資額が上がるとどうなるでしょうか。
そう,今度は一度では完済できずジャンプ(利息だけを払うこと)を何度も繰り返すようになってしまうのです。

(2)グループ間の融資で借入が雪だるま式に増える

業者Aへの支払いが滞るようになると,他の借入先(業者B)を紹介してくることがあります。

Bから借りた金はそのまま紹介元のAへの返済に回り,手元には何も残りません。
それどころか,次の週にはすぐに業者Bへの利息の支払いが始まります。
その金を今度は業者Cから借りる,というように1度紹介を受けると,借入先が一気に増えていきます。
Bからの融資金は形式的に被害者口座に振り込みされることもあるのですが,多くは電話口で「ウチからAに返済しておく」などと言うだけで貸付と返済を済ませたことにされてしまうようです。

互いを紹介しあうこの業者らは同じグループである可能性が高いと思われます。

(3)架空請求被害も多発

10社以上の取引になってくると,どの業者にいくら借りているかさだかではないことがほとんどです。
こうなると闇金がいくつもの番号を使って,さも別の業者が取立てをしているかのように見せかけて次々に金を振り込ませることもできてしまいます。
 

いつのまにか20社近くと取引をしていて,正確な借入数すらよく分からなくなってしまったという被害者の方は,その日完全にパニック状態でした。
「知らない番号からの電話だったが,『今日が返済日だ』と言われたので急いで3万円を払ってしまった」というのです。
とにかく払わなければ何をされるか分らないという恐怖もあり,相手を確かめることすらできずに,言いなりに支払いをしてしまったそうです。

借入先が多くなると毎日のようにいくつもの請求が来ますから,こんないい加減な請求にも応じてしまう隙が生じるのです。

(4)接触しない,させないことの重要さ

闇金と連絡を取らないで!
上記のようにたった1社との取引から被害の連鎖は始まるのです。
完済したらそれで縁が切れるというものではなく,「いつでも相手からの連絡が受けられる」「融資を受けるための口座がある」うちは再び被害に遭う恐れがあります。

自分からは絶対に申し込みはしない,と思っていても相手からの勧誘電話を止めることはできません。
闇金から借りないことが一番なのは言うまでもありませんが,取引を終えたらすぐに電話番号を変更して銀行口座も解約することが,二度と被害に遭わないためには更に重要だということです。

「ここは取立てもひどくなかったし,また世話になるかもしれないから・・・」などと考えて一部の業者の連絡先を残しておき,専門家へ依頼するときにも秘密にするのは,もう一度被害に遭いたいですという目印にしかなりません!

(5)被害を繰り返さないために必要なこと

相談を受ける司法書士のイメージ
闇金問題は必ず解決できます。
そのためには「すべての借入先を申告する」と約束してください。
借りた件数を2,3社少なく申告される方がいますが,これは全く間違った行動ですので絶対にやめましょう。
「こんなにあるとは先生に申し訳なくて言い出せなかった」などご本人なりの理由はあるようですが,1社でも残せばまるでがん細胞のように被害は増殖していきます。
そうなってから健全な生活を取り戻すのは並大抵のことではありません。

最初にも書きましたが,繰り返し闇金に借りてしまう人は少なくありません。
被害者の特徴のひとつだと言ってもよいくらいです。
ですから,「また手を出してしまった。私はダメな人間だ」「もう助けてくれる人なんてどこにもいないだろう」などと自棄になったりせず,もう一度われわれ専門家に相談してください。
しかしそこに嘘や隠し事があっては本当の解決はできず,いつか来た道を廻ることになります。
必ず全ての取引業者の支払いをストップさせて,被害の連鎖を断ち切りましょう。

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